・源氏絵 蒔絵文庫・

                                 源氏物語の「須磨」と「賢木」の場面を研出蒔絵で描く




このページtop ネット公開2009年で15年目=漆ネット=

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1 塗面を平滑に炭研ぎし、雲霞みを描きいれ金を蒔き、透漆で塗固めてあります。また波の骨書きの線描済み 2 全景、建物の枠線の下図型も見えています。 3 波頭を浮上がらすために、金の線描の上から、金粉を濃淡をつけて筒蒔きをする。 4 人物の金の線描を施す。この線描は、色漆の彩色塗込み分けのにじみを防ぐ為や、または人物のフォームにアクセント加える事にもなる。
5 人物の金の線描を、はみ出さないように気をつけて漆を塗りこむ。 6 金を濃淡をつけながら、濃い部分から筒蒔きをする。蒔く金粉の種類で雰囲気をあらわす。 7 海の部分以外は、金を蒔き塗り込みも終えてある。海の部分は全体に金を蒔きつめてあり、研出すと濃淡をつけて蒔いた波頭が浮かび上がる。 8 人物の細部においても、金の蒔きぼかしで、立体感をだす。(拡大は32K)
9 衣の地模様の金線描も先に描き入れてあり、人物の粉入れもほぼ完了。(拡大は33K) 10 塗込み漆が乾いたら、荒研ぎしたあと仕上げに駿河炭で金を研ぐ。 11 仕上り(拡大は32k) 蒔絵題材は「須磨」
源氏が京を下り須磨へ
12 蓋の見かえり 蒔絵題材は「賢木」